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雨の中で雨を表現する写真

梅雨真っ只中、今日は宮崎県の都城市にいます。

雨が降るとカメラマンの数は観光地でも激減します。機材に水滴が付いて、ともすれば故障に繋がるからでしょう。防塵防滴の機材が多いのですが、やはり機材あっての写真撮影なので壊れるリスクが高い条件の下では撮影は躊躇してしまいます。

雨合羽を着て、カメラにもビニールのカバーを被せ、レンズに付いた水滴を拭きながら風景を撮影することもできますが、撮影した結果に期待をもてないのなら撮らないほうが良いかもしれません。

そこで雨の中でも比較的安全に撮ることのできるロケーションについてです。一つ目は窓越しに撮影する、もうひとつは建物などの軒下で撮影する、という方法です。雨の状況によっては軒下でも飛沫を浴びる可能性はあります。

窓越しに撮影するとガラスに自分や自分の背中の様子が写り込んだり、水滴にピントを合わせると外の景色が玉ボケばかりでなんだか分からなくなり、外の景色にピントを合わせれば窓に付いた水滴がレンズに付いた水滴と同じ状況になり、景色の要所要所がボケてしまいます。

上記の前者は雨という漠然とした状況を表現する一つの方法で、雨が降ってない状況でも、窓の外側に撥水作用のある膜(自動車のフロントガラスに塗る撥水剤など)を作って霧吹きなどで水滴を作ればきれいな写真は撮影できます。ただ、水垢などはきれいにふき取るなどの作業も必要かもしれません。下の写真がその一例です。

窓越しの雨広角レンズで絞りは開放、窓にギリギリまで寄って水滴にピントを合わせています。

また、絞りをf/10やf/16などにして、水滴と後ろの風景双方がボケないようにした写真は時にきれいな風景写真になります。

一方、軒下などで撮影する場合ですが、遠方まで入れた風景写真は雨の中ですから遠方がグレーで何も見えないということが普通でしょうから、少し近いものを被写体にするほうに特化したほうが良いかも知れません。

梅雨時なら古民家と庭先のアジサイを組み合わせたり、広角レンズで手前に出来た水溜りを含めて撮影したり、さらには軒から滴る雨だれを含めてみたり、色々な作例は考えられます。

地面がアスファルトやコンクリートであれば小さな水溜りが点々とでき、そこに写りこむ空や建物や草花や車などを取り入れる方法もあります。もちろん滴る雨が水溜りや池に作る波紋を主題にするのも良いかもしれません。雨粒の大きさにもよりますが、シャッタースピードを1/20秒から1/60秒程度にすると、雨の落ちる軌跡を撮るとこもできます。

こういった様々な組み合わせで、雨を雨として捉えることが可能です。注意点としては海外ではその写真はinsideなのかoutsideなのかで評価がかわりますが、最初に書いた窓越し、軒先下はいずれも「inside」つまり屋内での撮影に分類されることを意識しておくのが良いでしょう。

夕立の過ぎ去ったあとの日差しもある夕景はきれいですね。

夕立の去った親不知海岸