ポケモンGOで142種類のポケモンをゲットするまで

2016年9月19日午前4時15分、オムナイトを進化させてオムスターをゲット。

142種類のポケモンすべてを図鑑に載せることができた。以下長文。

ポケモン142種類すべてゲット
ポケモン142種類すべてゲット

2016年7月22日朝、App StoreでポケモンGOが配信され始めた。

日本よりも早く北米で配信されすでに社会現象としてニュースで取り上げられていたほどだったので、ゲームをやらない僕も社会勉強のつもりでポケモンGOをiPhone6Sにダウンロードした。

ポケモンの知識もピカチューという黄色いやつがいることを知っている程度で何をするゲームかも知らなかった。

ポケモンGOのアイコンをタップするとID作成かGoogleアカウントでログインという画面が現れた。

IDやパスワードを直ぐに忘れそうだったのでGoogleアカウントでログインした。

次に現れたのがゲーム上で表示される名前を決めてくださいというものだった。○○GOという名前にしようと○○に英単語をいくつも入れたがことごとくNGだったので日本語を入れた。BACHIMONGOがそれである。

その後ゲーム画面に遷移すると見慣れた地図のような背景の下方にひとり佇む人がいた。

これがどうやら僕らしい。

しかしそれ以外には何も見つからない。

何をどうすればよいのかも分からず途方に暮れ、そっとゲームを閉じた。

この日は都内の公園のロケハンの日ということもありゲームを開くことは無かった。

帰宅後、ネットでゲームのルールを少しだけ蓄えて、あらためてポケモンGOを開くと何か鳥のようなものが自分の近くにいた。

これにボールを投げて捕獲した。

お、簡単じゃないか、と思ったが、これのどこが楽しいのか理解できないでいた。

その後、画面をよく見ると緑色の葉っぱのようなものがあちこちから湧き出ていることに気づいた。

さらに画面右下に近くにいるポケモンが表示されていた。

じっと何かが出てくるまで画面をにらみつけていたが、一向に何も現れない。

そういえばポケモンGOは外を歩いてポケモンを探すゲームである。そんなことを思い出し、夜にクロックスを履いて家の周りを5分ほど歩いた。

するとさっき捕まえたのと同じような鳥や紫色のネズミのようなものが現れた。

なかなかボールがヒットしても捕獲できず手持ちのボールはあっという間に使い果たした。

これ以上進むにはボールを買う、つまり課金が必要ということだなと、まんまとゲームでお金を消費するスパイラルに巻き込まれそうになったが、思い留まり課金せずにゲームを閉じた。

もうやらない、そう決めた7月22日夜だった。

翌朝、いつものようにPCを立ち上げTwitterのTLを遡ってみていると、予想外に多くの人がポケモンGOに関してのtweetをしていた。

ゲーム云々という内容から○○ゲットしたとスクリーンショットと併せた内容など様々である。

最も驚いたのはポケストップという小さな棒のようなものが背景画面いっぱいに広がっている都内の公園のスクリーンショットだった。

そしてポケモンを捕獲するためのボールが無料でポケストップから手に入ることを知った。

自分の画面を見てあらためて僕の住む飯能市と都内との格差を感じたが、ゼロではないはずだと近所にあるあけぼの子どもの森公園、通称ムーミン谷公園へ車で出かけた。

あるあけぼの子どもの森公園、通称ムーミン谷公園
飯能市内にあるあけぼの子どもの森公園、通称ムーミン谷公園(iPhone6Sで撮影)

すると数本のポケストップが画面上に出現していた。画面を見ながらポケストップへ近づくとポケストップが広がりバス停のような形に変化した。

指でそのポケストップを回すと、なんとボールやら意味の分からない道具類が手に入った。

これなら何度でも回せばボールはいくつでも手に入ると再び回そうとしたが、「少し時間をおいてから回してください」のような文言が表示された。

ならばと、残りの画面にあるポケストップを全部回して来ようと公園内を歩き回り、無事少しのボールと使い道の分からない道具を沢山手に入れた。

もちろんポケモンも現れていたがすぐにボールが無くなってしまうのが惜しくて何もポケモンは捕獲しないでいた。

もうやらない、という自分との約束はすでに忘れ去っていた。

ふだん歩くことも億劫に感じていたのに、ボール欲しさに無意識に随分と長い距離を歩いていたことに後日気づいた。

その日の夜、再びわずかなボールを携えて近所を歩き、何匹かのポケモンを捕獲いやゲットした。

初めて見るポケモンは慎重にボールを投げてゲットして図鑑が埋まっていくことに少しだけ没頭している自分に気づいたのもこの数日後だった。

7月25日に先日ロケハンをした都内の公園で舞台のパンフレットに使う写真の撮影をした。公園にはやはりというか想像どおりポケストップが数えきれないほどあったが撮影時間がおしていて公園内を歩き回るほどの時間はなかった。

それでも気づけば手持ちのボールは100個ほどになっていた。翌日からはその撮影データの補正作業が続いたのでしばらくはポケモンGOをすることは無かったが、ひと段落してからは夜な夜な近所を歩き回りポケモンゲットをすることになった。

8月6日、ゲットしたポケモンが43種類になった。ふと、専念すれば8月中に142種すべてをゲットできるのではと思った。

しかし猛暑が続く日々、外歩きを続けられる自信はなかったが、ダメもとでトライしてみることにした。

朝起きてすぐ車で飯能市の中央公園かムーミン谷公園へ行き、首にタオルを巻いて右手にはポカリスエット、そして左手にはiPhoneを握りしめ、ポケストップを渡り歩く感じで午前中を費やした。

気温45度?
気温45度?

さすがに強い日差しと高い気温のせいで、毎日のように午後は頭痛で表には出られなかった。そして夕刻になるとロキソニンを飲んで再び公園へ向かった。ムーミン谷公園にある黄色いオブジェがピカチュウに見えてしまうようになったのもこのころからである。

ムーミン谷にあるオブジェ
少し離れるとピカチュウに見えてしまったムーミン谷にあるオブジェ

8月9日には81種類をゲット、8月11日にはレベルは24に到達していた。

8月14日には109種類ゲット、レベルは26に到達した。

レベル26
レベル26
109種類ゲット
109種類ゲット

このころ猛暑の中でも1日平均5kmを歩いていた。長女がiPhoneに入っているヘルスケアというアプリで正確な運動量がわかるよと教えてくれた。

8月18日、123種類をゲット、レベルは28に到達した。

しかし全く見かけたこともないポケモンが何種類かいて、その多くは進化のために100個のアメが必要なタイプだった。

リザードン、フシギバナ等々である。

これらは進化させるのに、ただでさえゲットするのが困難な元になるポケモンを、気が遠くなるほどの数をゲットしなければならなかった。

飯能市内だけで全種類ゲットは無理、そう悟ったのもこのころである。

一方で飯能市の中央公園から20分ほどで山頂にたどり着く天覧山という山にも連日のように登れるまでに健脚になっていた。

もっとも天覧山は飯能を代表する山だが標高は195mという低い山ではあるが。

天覧山からの眺め
標高195mの天覧山からの眺め。富士山も見える。(iPhone6Sで撮影)

 

 

8月24日、自身の誕生日を迎えた。当初はこの日までに全種類ゲットを目論んでいたが、まだ132種類で残りは10種類もあった。

レベルはこの日で30に到達し、年齢は50に到達した。

もうだめだ、頭打ちだ、そういう想いが強くなり、8月26日の夜遅く、山梨県の富士五湖の一つ山中湖へ出かけた。大きく場所を変えれば違った種類のポケモンを見つけ出せるのではという淡い期待と妄想だけで決めた行先である。

しかし夜が明けてからしばらくして傘も役立たないほどの悪天候になり、得るものもほとんどなく、残念な気持ちで帰路に就いた。

翌日の8月28日からは再び飯能市内を歩き続けた。このころ多い日は1日で15kmは歩いていた。 次のアップデートでポケモンの種類が増えるかもよ?と次女に脅かされたり、焦りがでてきた。

当初考えていた区切りとなる8月31日、136種類ゲットで残すところ6種類、レベルは32。

レベル32
レベル32
136種類ゲット
136種類ゲット

1日に1種類程度は図鑑を埋めてきたが、このころから数日に1つ図鑑が埋まる程度にまで図鑑を埋めるスピードは落ちていた。

そしてこの時はオムスターが最後まで残るとは思ってもいなかった。

9月に入ったがもう少し頑張ってみようと心に決め、142種類すべてゲットを目標に掲げてこれまでと変わらぬピッチで飯能市内の公園を歩いた。1日の平均歩行距離は7kmを超えていたが、翌日に疲れが残ることも無かったし、天覧山の山頂まで歩くことも日常のルートに組み込まれた。

9月2日に前回山中湖を訪れたのと同じ目的で河口湖へ行った。すると旅館が湖畔に立ち並ぶ無料駐車場に入った途端、一斉にポケモンが湧き出てくるという現象を初めて味わった。数だけこなすならここしかない、そう思うほどだった。

河口湖畔のポケモン
河口湖畔の旅館街はポケモンが溢れ出た

周りを見るとポケモンを探している人が大勢いることも分かった。

結果、あらたに2種類をゲットして138種類、残っているのはリザードン、ゴローニャ、ジュゴン、オムスターの4種類になった。

9月7日、夕方から新大久保へ舞台を観に行った。その際ポケモンGOの画面を埋め尽くすポケストップの数に驚いた。

しかしあと4種類で図鑑が埋まるところまで来ているので、ポケストップの数より何が現れるのかが重要であることは分かっていた。このまま深夜に新宿や新大久保を徘徊しようかと思ったが、おとなしく自宅へ戻った。

翌9月8日は毎月通院している埼玉医大へ行った。

「実はポケモンGOをやっていてあと4種類で全種ゲットなんです」と診察後に言うと、何年も僕を診ている先生は笑いながら「いやぁ、宮本さんがポケモンGOやってたら絶対その方向(全種ゲット)へ突き進んでると思いましたよ」と言われた。

その後、先生も実はやっていて未だピカチュウが見つからないなど30分も話をしてしまった。

「病気がちになると外に出るのが億劫になる人が多いので、ボクは患者さんにポケモンGOをしばしば薦めているんですよ」

という先生の言葉が印象に残っている。

9月11日、未だ4種類はゲットできず、深夜2時ごろ、半ば無意識で河口湖畔に到着していた。人も車もまばらだが暗闇を歩き回る人が意外と多いことに驚いたが、僕もそのなかの一人である。リアルの湖畔はコスモスが咲き秋が始まっていた。

河口湖畔に咲いていたコスモス
河口湖畔に咲いていたコスモス(iPhone6Sで撮影)

残す4種以外は全て雑魚扱いだが、見つけ次第とりあえずボールを放り投げてポケモンをゲットした。

ただあてもなく来たのではなく、前回来た時にジュゴンに進化するパウワウが何度もレーダー画面にほぼ同じ場所で現れては消えを繰り返していたことが強く印象に残っていたからである。

そして夜明け前にパウワウが現れゲット、その後も1日を通して数匹をゲット、しかしパウワウのアメは100個になかなか届かないでいた。

この日は1日で15km歩いていたが、残り4種類はそのままという結果だった。

9月13日、ポケモンGOにお気に入りのポケモンを同伴できる機能が追加され、決められた距離を歩くとそのポケモンのアメを1個拾ってくるという仕様になった。

迷わずリザードを選び、3km歩くたびにヒトカゲのアメを1つ拾ってくれた。

しかしそのリザードをリザードンに進化させるにはまだ30個近いアメが必要で、気が遠くなる思いでいた。

何日も種類を増やせないことに焦りを感じていたし、ひょっとしたら全種ゲットを拒むアルゴリズムが追加されているのではないかと勘繰ったりするようにもなっていた。

色々な想いがよぎったが9月16日に再び河口湖を訪れた。

前回同様パウワウが現れるところを中心に歩き回った。想定通り数匹のパウワウをゲットし、あと少しと思ったそのとき、卵からパウワウが孵化し一気にアメの数が100個を超え、その場でジュゴンに進化させた。

レーダーにはパウワウがいるのに一向に姿が見えず、業を煮やしているときの卵からでてきたパウワウだったため、人為的に何かが決められているのでは、いやゲームだから人為的が原理原則で…など色々と考えたが焦りと疲れからくる単なる妄想に他ならない。

むしろ孵化するポケモンの種類も孵化直前に決まる、そういうアルゴリズムではないかと考えるようにした。

ただこの日は幸運が続いた。残りは3種類と思ったその時、ゴローニャの進化前のさらに進化前のイシツブテが偶然にも連続して現れ、こちらもアメが100個になり、すでにゲットしていたゴローンをゴローニャに進化させ残りは2種類、レベルは34になった。

レベル34
レベル34

何日も増えなかったポケモンの種類が1日に2種類も増えるとは思いもよらなかった。

この日は河口湖畔を17km程度歩いていた。

残りはリザードンとオムスターの2種類である。

満足感を抱きながら河口湖をあとにして帰宅した。時刻は0時を回り9月17日になっていた。

起きたのは昼近い時間だった。ややふくらはぎが疲れている感は否めなかったが、ヒトカゲとオムナイトを探しに市内を歩いた。突如としてヒトカゲが目の前に現れた。惜しげもなくハイパーボールを投げゲット、その後近くのドラッグストアでもヒトカゲが現れゲットした。

あと少しでヒトカゲのアメが100個になるとわかっているので、同伴しているリザードを頼るために歩き続けようと決め、水分補給のための飲み物を店内で探していると卵からヒトカゲが孵化、なんとアメが104個になった。その場で同伴していたリザードをリザードンに進化させた。

ドラッグストアで一人にやけていたことを思い出すと少し恥ずかしい。

リザードンゲット
CP180のリザードを進化させてリザードンゲット。やはりCPは522と低い。

そして残りは1種類、オムスターだけである。

この時点でオムナイトを3匹ゲットしていてアメは30個持っていた。同伴のポケモンをオムナイトに交代して、その日は歩いた。

しかしオムナイトは5km歩かないとアメを拾ってくれないことに気づいた。気が遠くなった。必要なアメはあと20個、つまり100km歩かないとオムスターに進化させることができないのである。

帰宅後Twitterの検索窓でオムナイトといれてリターンキーを押した。

オムナイトの巣、という言葉が見つかった。東京の東部の西葛西にオムナイトがよくあらわれる公園があるらしい。

シャワーを浴びてひと眠りすると7時間近く眠っていたらしく夜遅い時間に目が覚めた。髪を乾かさずに寝ていたのでボサボサ頭である。

起き上がって、すぐさま西葛西へ行くことを決めた。小雨の降る中、0時過ぎに家を出て、川越ICから高速に乗り、平井大橋で降りて西葛西へと向かった。

運動公園らしき場所の近くに着き、車を路肩に寄せて缶コーヒーを飲みながらポケモンGOの画面を開くと、なんとレーダーにオムナイトがいた。慌ててコインパークを探して車を停め、公園の内外を歩き始めた。

そしてすぐにオムナイトが現れた。

西葛西でオムナイト出現
西葛西でオムナイト出現

心を落ち着かせてハイパーボールを投げ1匹ゲットした。

しかしレーダーからはオムナイトは消えない、まだいるのか?半信半疑でさらに歩き回ると再びオムナイトが現れた。

5分も経過していないのに…巣というのはこういう場所をいうのだろうか、などと考えながら2匹目をゲット。

その後しばらくはレーダーからオムナイトは消えた。あと2匹ほどゲットすればオムスターに進化させられるはず、そう思いながら深夜の公園を歩き回った。

そして再びレーダーにオムナイトが表示された。しかし今度はいくら歩いてもなかなか現れない。いったん車へ水分補給に戻ろうと歩き始めたそのとき、卵が割れてオムナイトが孵化した。いくつのアメを伴ったのか分からないが、アメは50個を超え74個にもなっていた。

オムナイトのアメが74個
オムナイトのアメが74個

声には出さなかったが「やった!制覇!」と手のこぶしをぐっと握りしめた。そしてじっくりとオムナイトをオムスターへと進化させた。

最後のポケモン、オムスターをゲット
最後のポケモン、オムスターをゲット

2016年9月19日午前4時15分、今日本でゲットできる142種すべてを図鑑に載せることができた。ポケモンGOを始めて60日目である。

自ら背負った重い荷物をやっと下した気分だったが、最近感じたことのない達成感も味わった。

誰も喜ばない、誰のためでもない、社会勉強のつもりでインストールしたポケモンGOというゲームだったが、気づけば毎日のように首にタオルを巻き、右手にはペットボトル、左手にはiPhoneという姿でポケモン142全種ゲットのために夏を過ごしてしまった。

何か得られたか自分ではよくわからないが、強いていうならば健脚という副産物をゲットした。

これを記している9月21日現在、レベルは34で487927 / 1250000 XP、捉えたポケモンは7,607匹、進化させたポケモンは1,643匹、孵化した卵は1,232個、訪れたポケストップは12,525回、一日平均歩行距離は4.7km、飲み干した500mlのポカリスエットは100本以上、ポケモンGOを通して増えた友人知人は0人。

しばらくポケモンGOは休もうと思う。